ホームページの作成

私(シマダ)が以前勤めていた会社の方も多く見ているので、少々書きにくいのだが、私が以前勤めていた会社での事。

私は会社のホームページができていない頃から、製品紹介のホームページを開設するべきだと上司を説得し、まだ楽天の名前も知れ渡っていない頃からEコマースをするべきだと、上申書を提出していた。
それから間もない頃にこんな話しを聞いた。「これから会社を起こそうとする者にとっては、インターネットというのは電話を引くようにあって当たり前の世界なのに、今ある会社はその必要性をそれほどに感じていない。」

私は期せずしてそのような立場になり、その言葉の通り会社を起こす際にインターネットを使うという事は電話を引くのと同じように考えた。事実、事業計画書には初期段階からインターネットの活用による顧客への情報発信、販売が記載されている。
そこで、こんなことは物珍しい事ではないし、個人レベルでもできる事なので紹介するのもおこがましいがホームページ開設の経緯と考えをご紹介したい。

独自ドメインの取得

PCドメインとはインターネット内での領域、属性などを示す言葉だが、当社はbaerenbier.comというオリジナルのドメインを取得している。オリジナルドメインにこだわる必要はなく、例えば....nifty.com/baerenのようなドメインでもいっこうに構わなかったのだが、ドメイン取得は容易でかつ安価にできるものだったのでオリジナルなものを登録した。覚えてもらうにもこのほうが有利だと思ったからだ。
利用したのはお名前.comという以下のURLのサイトで、ホームページ上でドメインの検索、登録ができるようになっている。

お名前.com→ http://www.onamae.com

会社設立のコーナーでも書いたが、ドイツ語で熊の意味を持つベアレンという言葉はドイツではbの次はaの上に・・ウムラウトが付く、aウムラウトであるがアルファベットではbaerenと表記する。そのため、本来であればbaeren.comを取得したかったのだが、ドイツの会社に先を越されていてかなわなかった。そのため後にbierを付け、baerenbier.comで取得した。なんだか、ドイツ人でもアクセスできるURLになった。

ちなみに、このサイトでは個人でも簡単にドメイン取得が可能である。自分のホームページにオリジナルのドメインを付けたい人は一度調べてみてはどうだろう。

※ 写真は更新作業中の私(シマダ)。頭を抱えることも少なくなった。

プロバイダーの選択

私に今まで色々教えてくれた方々の顔が思い浮かんで、知ったようにこのような事を書き続けるのが恥ずかしくもあるが、教えていただいたことのご報告と思い、続ける。初めて知ったという事がある人がいることを願って。

オリジナルのドメインを取ってもすぐにはホームページを開設する事はできない。ホームページとはサーバーというコンピューターにあるデータを読む事によって閲覧できるので、サーバーを持たないといけない。しかし、サーバーは高価で今の私たちにはとても買える物ではない。

もっと効率的な方法がある。そう、サーバーのスペースをレンタルできるサービスがあるのだ。個人でホームページを開設する場合は大抵はこれだと思うが、ビジネス向けのプランもあって私たちはこれを利用する事にした。

私たちはPlalaというプロバイダーのビジネスパックを選び、オリジナルドメインでの申し込みを行った。メールアドレスも一通月に200円で増やせるが、パソコンは一台しかないので今のところinfo@baerenbier.comの一つしか使っていない。ちなみに、現在のメール送信の画面や以前行ったアンケートの画面のCGIはこのビジネスパックの機能を使った。私が急に上達して驚いた友人もいたかもしれない

ページの作成

ホームページの作成は、HTMLを書いている訳ではなく、作成ソフトを使っているがしばらくはマニュアル本とのにらめっこの日々が続いた。私は参考書を買うとそれで満足してしまうタイプの人間だが、この本はその例に含まれずかなり活用できた。
基本的には、あまり技術に頼ることなく(頼る技術もそうないが)、見やすく軽い画面を心がけた。

内容は、ビールの完成まで、ブルワリー立ち上げの時間を共有してもらう事によって、ベアレンへの共感や一体感を深めていただきたいとの狙いがあったので、私たちの立ち上げのエピソードや身の回りのビールに関する話題を中心にコーナーを考えた。
世界のビールを紹介するホームページはよくあるが、私たちは飲めもしないビールの蘊蓄をくどくど語るより、私たち自身をよく知ってもらいたいという思いを今のページには強く持っている。
いずれ、飲んでいただけるビールができたら、タップリとそのビールを通してビールの話しをさせていただきたいと考えている。

キムラと様々なコーナーのアイディアを出し合ったが、今でもまだ実現していないコーナーもたくさんある。追々、増やしていけたらと思っている。

メールマガジンの発行

私はそれまでの経験で、ホームページは開いているだけでは見に来てくれる人は限られているという事を知っていたので、こちらから積極的にPRする方法、メールマガジンをホームページ開設の当初から考えていた。

まずは、自分らの親兄弟はもちろん、友人、知人などメールアドレスを知っている人に片っ端から送った。少々乱暴なやり方だと思ったが、企業にいる時と違い、より自分を出していかなくてはいけないと思い、このような手段も取った。もちろん、事前事後のフォローを行っているが、ベアレンという言葉を忘れていた人たちは突然のメールに驚かれただろう。しかし、送信中止のメールはほとんどなく、逆に多くの方からご友人をご紹介いただき大変感謝している

これらの方々にはフリーの同報メールソフトで送信しているが、初回の送信者が200名強だったのに対し、今では300名に近い方々へ送信させていただいている。

また、これとは別に不特定多数の方を対象に興味を持つ方にもPRしようと、メールマガジンの配信サービスでは最大手のまぐまぐにも登録した。これも個人で簡単に始められるシステムだ。なんのPRもしていないが、こちらも徐々に増えて現在では100名ほどの方々へメールを送信している。

内容は単に立ち上げの様子を伝えるだけでは面白くなく、ホームページと同じ考えでビールの蘊蓄は書きたくない。そこで、色々アイディアを出し合った中から、ビールに関する質問をなんでも受けるというコーナーを考えた。ビールへの関心を深めていただくとともに、私たちの専門性を強調できると思ったからだ。
予想に反して、マニアックな質問より、より身近な痛い所を突かれる質問が多く、私たちにとっても良い刺激、勉強になっている。

Yahoo!、goo、google、Lycos、Exciteなど主要な検索エンジンへのURLの登録は無料でできる範囲はなんでもやった。URL登録を申請すればすぐに検索に引っかかってくると思っていたが、待てど暮らせど引っかからない。「先生」にたずねたところ、早くても2ヶ月くらいかかるとの事。考えてみれば、ロボットが巡回してホームページのデータを読み込んでいくのだが、世の中には何億もあると言われるホームページを見ていくのだ。そう簡単な事ではない。

ホームページは7月10日に開設したが、googleという検索エンジン(Yahoo!やBiglobeなどと提携しているのでここに一番引っかかって欲しいと思っていた)にベアレンで検索できたのが8月の下旬で、内容を見たところ7月20日にロボットが巡回に来ており、現在は9月8日に巡回に来た内容で検索エンジンに登録されている。言われているとおり、およそ2ヶ月に一度だ。しかし、その内容が検索結果に反映するのはおよそその一ヶ月後くらいらしい。

Yahoo!のカテゴリー登録は人手でやっているらしく、2週間で登録にならなければ、待っていても無駄だと教わったので、2週間おきに申請を繰り返した。おかげで、こちらもやがて登録されたが、意に反して岩手県のカテゴリーに登録になってしまった。ビールのカテゴリーに登録したかったが、横にはキリン、アサヒ、サッポロ、サントリー、バドワイザーしか無かったのでさすがに無理だったのだろう。

顔の見えるページつくり

ホームページを開設して3ヶ月以上が経つが、思いもよらぬ方よりお便りをいただいたりと嬉しい驚きを毎週経験している。地ビールメーカーの分類を紹介した時には、ご自分のまとめられた論文を送っていただいた先生もいらっしゃったし、地ビールが好きだったが気持ちが離れてしまった原因をとうとうと教えていただいた方もいた。どんな些細なメールにも必ずご返事を送らせていただいている
今の私たちにとっては、インターネットが皆様と私たちを結ぶ唯一の手段だからだ。

私たちは自分たちの顔の見えるビールをお送りしたい。
どんな人間がどんなことを考えて造ったビールか見えるビールをお届けしたい。

その手段として、インターネットは今後もますます発展させながら活用していきたいと思っている。販売はもちろん、皆さんとのコミュニケーションを深める方法も検討している。
今後も変わらぬご愛顧をお願いしたい。

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Presented by 株式会社 ベアレン醸造所 2007年05月20日更新
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