事業計画所の作成

事業をはじめるにあたり最初につくったのが「事業計画書」です。これから始めようとする事業の概要をまとめたものですが、さしあたりは銀行などからの融資を受ける際の説明の資料となります。とりわけ私たちのようにまったく実績の無い会社の場合、事業計画書の内容によって融資が受けられるかどうか決まるといった具合ですので、「事業計画書」が唯一の保証ということになります。

「事業計画書の書き方」といったタイトルの本がわりと出回ってましたのでこれらを参考にしようと思い、私の場合、市立図書館から借りてきて参考書としました。最近の図書館は内容が充実してきていて資料収集の場所として役に立ちますね。(なんといってもタダというのが良いです。)計画書

事業計画書の中には大きく分けて2つの要素があり、@どのようなアイデアでどんな商売をしようとするかを説明する部分と、Aその商売が経営として成り立つかを数字で示していく部分とがあります。(販売計画だとか損益計算書など)

いままでの経験があったので、どれくらいのコストがかかるかとか販売の見込についてはある程度頭にありましたので、Aの部分はわりとすぐにつくれたのですが、アイデア部分を他の人が見て納得できるように書くのに苦労しました。

ビール造りそのものは、目新しい事業ではありませんし、「今までより良いものを造る」には細かいことや当たり前のことの積み重ねですので、特にこれといった目玉になる革新的技術といったものはありません。そこでドイツの古い醸造所を移設するというアイデアとアルコール飲料の市場を分析して「どんな商品が受け入れられる可能性があるか」という2点を中心に組み立てることにしました。

また最近は新しく起業しようとする人に対して様々な公的なバックアップがあります。岩手県の場合は、岩手産業振興センターという県の機関がサポートをおこなっており、各種の相談の窓口になっていたり、セミナーや研修会を催しています。

この中で、「新事業創出ビジネスプランセミナー」という1日ががりの講習会があり参加をしました。(参加費無料)これは新しく創業しようとする人や新分野に進出しようとする中小企業に対して、起業プランの作り方を講習するもので、この他に資金や技術面などの個別の相談にも応じてくれます。私の場合これが事業計画を立てる上で大変参考になりました。
各地にも新規創業に対する公的なバックアップがあると思いますのでぜひ利用されてはいかがでしょうか。

岩手産業振興センターホームページ
http://www.joho-iwate.or.jp/

写真は初期の事業計画書、内容は変わったところも多いが、今でもたびたび見返すことが多い。書き込みなども多く目立つ。

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Presented by 株式会社 ベアレン醸造所 2007年05月20日更新
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