建築編-3-

公聴会そこである設計事務所に必要な補強工事等の設計を依頼するのですが遅々として進まず、様々な理由をつけられては引き伸ばされるという事が繰り返されました。問題は現行の法規に適合するための「構造計算」というのがあるそうなんですが、これが非常に煩雑ということでした。

その間にも予定していた醸造設備の搬入などもあり、主な設備の搬入だけは行うなどしていましたが、肝心の設計がまったくらちがあかない状況が続いていたところ、設計事務所が手におえないとついにギブアップしてしまいました。

困っていたところ、紹介を受けた別の設計士の方にとりあえず用途変更の手続は進めてもらう事となり、同時並行で構造の設計をしてもらう事になりました。そこで大急ぎで図面などなど作成し年末ぎりぎりの12月26日に市役所に建築許可の申請書を持っていったのでした。

そこでの市役所の対応は、一応預かって中身を確認しますということで年明けを待っていたのですが、なかなか正式に受理の回答がきません。そのうちに面積の小数点2位以下の合計がどうのなどと素人目にはどうでもいいような修正の要請があったりして、結局のところ正式受理は1月23日になりました。

さてここから公聴会と有識者のよる建築審査会を経て許可になるのですが、当初は約1ヵ月半ほどで手続が完了するはずだったんですが、市役所から提示されたスケジュールは公聴会が2月末、建築審査会は1ヶ月おいて3月末とのこと。何でそんなに時間がかかるのか問い合わせたところ3月は市議会の開催があり大変忙しいので、という回答でした。

さて2月28日に付近の住民の方々への公聴会が開催されました。当日は市役所から計画について説明を行うというスタンスで行われます。会場には説明用の大きく引き伸ばされた図面やらマイク、録音機などがあり大変仰々しい雰囲気の中行われます。もう少しこじんまりとした説明会を想像していましたが、正式な手続というのはなかなか大変なものだと感じました。

公聴会も終了しあとは建築審査会を待つのみという事になりました。ところがこの段になって設計事務所から既存の建物の構造を使うのは難しいかもという話が飛び込んでくるのでした。

次回に続く

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Presented by 株式会社 ベアレン醸造所 2007年05月20日更新
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